2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

昔書いていた詩(136)

失業 失業という認識票をつけた僕 職安に行くと中高年に近い僕は 求職カードを探す 紹介係は手馴れたもので 次から次へと紹介してゆく 僕の求職は営業だが すべてのカードに営業が重なっている 今日も僕の求職カードはない 図書館に寄り 街の中をくねくねと…

今書いている詩(136)

たろうさんの春 寝そべっている部屋に 日が差し込んで たろうさんの全身を 包むように照らしています たろうさんは食いしばっていた 歯と肩の力を抜きました 「いいねぇ~春の陽は」 久しぶりにさっき 車を洗いましたよ 長靴の中に入っていた落ち葉が 砕けて…

昔書いていた詩(135)

夢(9) 夢は僕を幸せな気分にしてくれる たとえ夢が壊れたとしても 夢のなかでは僕だけが 主人公 総ての万能人 僕は夢をコントロールして 空を飛び 好きな 女の子に出会う 夢(10) 夢は幻と共にある 醒めて心がめいるものもある 夢を創作して 楽しめる…

今書いている詩(135)

たろうさんの告別の辞 2月の烈しい風と共に あなたの魂も遠い国に 旅立ったのであろうか 苦悩や苦痛から解き放たれて 満足だろうか 優しい愛や微笑みももう 2度と感じられない あなたの肉体は一塊の 骨と灰になり白い陶器の中に 収まっている あなたの無念…

昔書いていた詩(134)

天気予報 明日は晴れか曇りでしょうと 気象庁の予報官は言ったのに 朝から雨が降っている この月給泥棒めと言ってやりたい 気分だから ああ 桜が散ってしまう 妻と娘が雨コートを着て 新規開店のミニスーパーに行って アイスクリームを買ってきた (のちに殺…

今書いている詩(134)

たろうさんの告別式 このところ仕事で葬式に行くことが多い 昨日は通夜で今日は告別式だった たろうさんは父母の葬式も出したが 中学・高校と代表で出席していた 妙に縁があった 高校の時は女の子であったが 遠くから見ていたら棺桶から足が見えていた 寂し…

昔書いていた詩(133)

歩く 山靴の音が峠の道標に 釘ずけになっていた 冬の間 木霊は谷の岩陰で 冬眠している 僕は山旅を終えてから ずうーと神経を すり減らしてきたが 都会の雑踏のなかを 今日も歩いている 花の四月 辛夷が咲き 桜が咲く 入学式を終えてばかりの 一年生が帰って…

今書いている詩(133)

たろうさんの恋?(3) ○○真紀さんがたろうさんの 勤めていた学園に入社してきたのは 20歳頃であろうか 最初の印象は美人ではあるけれども 斜に構えているところがあった 地元で一番のH高校を出ているとのこと 何故大学に行かなかったのだろうと思った 銀行…

昔書いていた詩(132)

夢(7) 夢のなかで飼っていた 馬が死んだ 私は夢のなかで 二度乗馬して落馬する 飼われていたのは 中学校の校舎の中 飼い葉を残して死んだ 校庭は馬糞で汚れていた エスパー 異次元の空間を 伝わって 放射される 君のエスパーが 時を越えて 僕の所へ やって…

今書いている詩(132)

たろうさんの恋?(2) 平成元年にたろうさんは国会で 追求されていた某派遣会社に 役員の運転手として就職しました そしてその配属先が立川の 安田生命立川支社でした この時代が平成8年3月まで続きました 役員の運転手稼業の始まりです この職は会社が変…

昔書いていた詩(131)

夢(5) 僕は夢のなかで 古い家にいる 外は四月だというのに 白い雪が積もった 僕は水道のゴムホースで 雪を溶かした トウキビ畑はすぐに雪が解け 家を取り囲んでいた雪も 夢のなかに消えた 新しい創造の世界の 始まりの雪であったろうか 盆地 廻りが山で囲…

今書いている詩(131)

たろうさんの恋? 今日はバレンタインデーですが たろうさんは洋子さんからの チョコだけで 娘さんは後からです 安田生命の時は最高で 12個ぐらいもらいました あの頃は楽しい日々でしたね 今は二つだけですよ 悔しいからもっと楽しい 思い出を書きます た…

昔書いていた詩(130)

夢(3) 掘立小屋の家に 天の使いがやってくる 家の外に飼い葉を置く これらは総て竹を束ねて 運んだもの 母の一族を中心に 輪を作って 呪文を唱えながら 舞っている 父だけが江戸から日光へと 現実的な声で歌ってる 僕の手には妙な文字の 書かれた輪がある…

今書いている詩(130)

たろうさんの菜園準備 雪が降ったすべてのものを 覆い隠すと思っていたが マスコミに踊らされた 気象庁の馬鹿とい言いたいが 詮無いたろうさんです 八王子は5㎝ほど降ったと思ったのに 今日の庭の雪はもう斑です できの悪い冬菜と大根の葉が見えてます キュ…

昔書いていた詩(129)

革命 乳白色の空から 爆音とともに 黒い機体が顕われる 操縦士たちの眼下には 僕たちの街や野原が 鳥瞰図のように広がっている その中に僕の住む団地もあるのだ 僕の眼はミサイルのレーダーとなって 機体を追尾し 僕の篤い願いはミサイルの 発射ボタンを押す…

今書いている詩(129)

たろうさんのうつ 人はみなうつを持っていますよ いまあなたが陥っていても 不思議ではないのです 愛よりも不安が先に 生まれたからですよ たろうさんもうつな心に 陥ることがありますが 笑いを思い出します オーラが輝くように 嬉しいことを想像します たろ…

昔書いていた詩(128)

ネオン 闇のなかに ネオンの花が咲く 原色のバラを 手折るのは誰 夜空に 浮かぶ色街を ギターの流しがゆく 場末のクラブで 過去の唄を 歌手が唱っている 雨の日は 車のライトも暗い 背を曲げて 男が独白しながら 家路をたどる 空の回送電車が 闇を照らして消…

今書いている詩(128)

たろうさんの闘い 大戦が終わって66年の夏を迎えるのに 見えない敵と闘いを続ける人がいます それは誰ですか それともあなたですか あなたの敵は何処にいますか 見えますか 見えませんか 世界中の人ですか 物ですか それは貧困ですか 資本家ですか 政治家…

昔書いていた詩(127)

背負う 桜の咲く日に 僕は二歳半になる 娘を背負う 団地を横切り 歩道を歩くと 春風が暖かい 僕の背中で 娘が歌う 僕は娘の重みを 背中に受け止める 娘の半分の人生しか 僕には残っていないだろうが 娘は僕の数倍の 未来を持っている 毎年 桜は咲き 僕も 娘…

今書いている詩(127)

たろうさんの木(sae) 無法にも大木は切り倒されますか あなたの若木も切られますか チェンソーで伐ればあっという間ですね 今まで生きてきた時も虚しいです 年輪は白く瑞瑞しく見えますか 数え切れますか 伐らずに置く方法はなかったのですか お金のためで…

昔書いていた詩(126)

パチンコ 僕は夢の中でパチンコをする 現実の世界では1度しかやったことがないのに 夢のなかではチュウリップが全開し 僕の玉は次々にホールインをする 何故か停電ししてパチンコ玉は出なくなる それでも玉受け台に黒いボルトのような パチンコ玉が一杯にな…

今書いている詩(126)

たろうさんの娘(4) 資生堂のBCとして入社して4度目の冬を越し、2月7日(月)に社員登用への試験があった。たろうさんの娘は2回目の受験である。娘の弱点は英語と数 学、時事問題である。大学入試でも英語が出来なくてすべて落ちた、その度に泣いた。…

昔書いていた詩(125)

ゴルフ 僕はゴルフボールを 思いっきりひっぱたく ティが後ろに飛び グリーンに向かって 飛び でもスライスした ボールは 希望のボール ゴルフは 神の遊びに似ている 球が立ち止まれば 僕らの遊びも 休止する 歴史 僕は歴史が好きだ 中世から戦国にかけての …

今書いている詩(125)

たろうさんの浮き足 たろうさんは仕事柄歩きません その上に去年の暮れから 正月を過ぎて20日になって ようやく仕事に復帰しました その間寝ていたので 家のリビングをグルグル歩いても 膝ががくんとするのです 地に足が着いてないのですね 身体が浮いてい…

昔書いていた詩(124)

夢 僕は夢のなかで 15代将軍慶喜に出会う 260年の幕府に 終りをもたらした男は 夢のなかでは弱々しく その廻りを家臣達が 取り囲んでいた 動乱の時代に 人々は夢に総てを託して 働いたが 刺客だけは 命のままに動き 死んでいった 命のキヤッチボールの…

今書いている詩(124)

たろうさんの神さま 多くの人は救われているから 本当に救ってあげたいのは あなた独りですよ 救われたいあなたがいるから 私がここにいます でも私は力が弱いので 多くの人を救う願いがあっても 救えません 根源的な神さま(宇宙を創った)がいて その分身…

昔書いていた詩(123)

爆音 天空の一角が 暴力的な爆音によって 切り裂かれる 20世紀の遺物による 戦の産物だ この国には自由でない 地域が存在する それでも主権国家であろうか 飛行する物体を 心のミサイルで補足し 撃ち落とせ青年よ 今すぐ新人民軍の オルグに参加せよ 僕が…

今書いている詩(123)

たろうさんのヒヨドリ 今日の八王子は天気予報が外れて 昼過ぎから晴れ間が出てきました 春だよの気候ですね スズメ達は朝から元気です なにを相談しているのか 唄っているのか忙しないですね あらあら 早く餌を食べないから 餌台が鳩の夫婦に占領されてます…

昔書いていた詩(122)

七つの素子 現実を超える思考が 僕らにあってもよい アダムとイブが 追い出された楽園の 林檎の赤が 遠い記憶の素子となって 僕らに引き継がれているから 僕らと君達の間を流れる 河の岸辺で黒鳥が遊んでいる 「何にもしないよりもましです」 誰かがそう独白…

今書いている詩(122)

たろうさんの不眠 昼間 横になって左手で パソコンを打ちながら 寝入ってしまった それだけのことだったが 23時には蒲団に入ったのに 眠れなかった 「オヤジ、涅槃で待つ」と書き置きして自殺した 俳優の沖雅也の言葉が何故か 浮かんでは消え浮かんでは消…