2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

今書いている詩(221)

たろうさんの処方箋 五月の空が急に 曇ります 嬉しくて 楽しくて はしゃぎすぎて 苦しい あなたの心が バウンドしているんです たろうさんの 処方箋なら 街角の薬局でも 買えますね めげないドクダミの 花を思いながら こころが軽くなるまで 希望が湧くまでの…

今書いている詩(220)

たろうさんの懐中電灯 非常持ち出し袋の 懐中電灯 ひとりで出番を待っている 寂しくはないんだろうか 今日も待ちくたびれて 日が暮れました あなたの灯りは わたしの暗闇を照らす 真実を探すツテです 暗闇を歩く標です でも今のわたしは こころの乾電池も 切…

昔書いていた詩(219)

うたた寝 私は不眠症で 朝まで起きて眠る うたた寝して 夢を見る 生まれ故郷の 産土の社が 御殿のように立派な 姿で建っている 子供の頃にも出てきた そして今は娘と一緒に 添い寝する 娘は私に「あっちへいって」と言う 娘はもうすぐ5歳になる 故郷を離れ…

今書いている詩(219)

たろうさんのカーテン 店先で大男が お客さんを 呼び込んでいます 「 希望を生み 幸せを呼び 愛を育て 秘密を守る 魔法のカーテンは いりませんか 」 「 悲しい 空しい 寂しい 心のカーテンは 特注品ですよ 」 そっと小声で言います

昔書いていた詩(218)

「4月」 私は仕事を天に放り投げて いま少しだけ自由だ そのぶんお金がない 新しい会社に勤めて 9ヶ月で元の無職だ 43歳の誕生月になると 私は常に会社に別れを告げる 小さな運命の一幕が始まる だから4月は私の停滞の月 少しだけの自由をいただく月 少…

今書いている詩(218)

たろうさんのメガネ あなたは心にもメガネを 架けてはいませんか それを外してみませんか 挑戦してみませんか 未来が見えるかも知れませんよ 今日も お日様 ギラギラ サンサン 照ってます 目が眩みませんか まぶしくないように このサングラス架けてみます …

昔書いていた詩(217)

偽神主 私は偽神主になって 地鎮祭で大麻(おおあさ)を振る 好きでやってるのではない 自由な時が少しだけほしいから 神の使いのの格好をして 職業でやっている 私の糧は自分で生み出そうと 切麻(きりあさ)を散布する 大地主(おおとこぬし)の大神 産土(うぶす…

今書いている詩(217)

たろうさんのツルハシ 工事場の固いあなたの心の岩を 打ち砕くようにたろうさんは 今日もツルハシをふるいます ツルハシは躍動します 歌います 岩が軋みます 泣きます ツルハシが跳ねっ返ります 「青の洞門」をあなたの心に 空けるまではとツルハシを 奮い続…

昔書いていた詩(216)

希望と枷 私は図書館に 希望を少しだけ 仕入れにゆく 同時にゆく 職安には 空腹を満たす 仕事を探しにゆく 私は今でも自分を 失職している 私の時代も世界も暗い 闇の世界に没している 悪の世界に堕ちるには早く 善の世界には遅く出来ている 悪と善の循環サ…

今書いている詩(216)

たろうさんのスコップ たろうさんはスコップで 菜園を掘り起こします あなたの心の菜園も 掘りますよ 耕します あなたの錆び付いた スコップも 優しい心の油で 落としましょう あなたは心の穴を 掘りすぎていませんか その穴を埋める たろうさんのスコップを…

昔書いていた詩(215)

猫柳 貴女も私も すべての物事に興味なく すべてのことに絶望して 夢の中で夢見て眠る 暗い穴から這い出す アリよりも甘い夢を見て 私は堕落の道を 歩もうとしている 貴女は駄目な私を見て 「私は元気でやり直します」 短いコメントを残して去ってゆく 私だ…

今書いている詩(215)

たろうさんの備え あなた備えてますか 多分 7月から計画停電ありますよ もしかしたら大規模停電もね 政治批判も良いですが 自分の生活は自分で 守りましょうね 停電でもプロパンガスで 煮炊きができます エアコンが無くても 八王子の「軽井沢」ですから 使…

昔書いていた詩(214)

穴 娘が保育園で 書いた私の絵が 書棚においてある 太郎のたの字が 途中まで書いてある 私のライティングデスクには 単三電池が1本だけある 窓には自動車の騒音が 聞こえる穴が一つ開いている 私は机に座り 大人の雑誌を盗み読みする 修飾された現実だけが …

今書いている詩(214)

たろうさんのヤモリ(家守) 6畳の洋子さんの寝る仏壇の ある部屋のサッシの所に ヤモリらしき「いきもの」がいた トカゲでは無い どこか「のろい」あなたですよ この家にはあなたが必要だから 使わせられたのかな 霊能者が言う 「あなたの守護霊様は徳の高…

昔書いていた詩(213)

友 良き友は良き部屋に 来るであろうか 友を迎えるように 私の部屋は整っているか 否 整っていない 傷ついた鳥が 木の枝で羽を 休めているように 私の部屋も あなたを迎えるには 時がかかりすぎた 言葉は死して 私の肉体も 滅びようとしている 私は祈るか 否…

今書いている詩(213)

たろうさんのパソコン この際 あなたの人生のプログラムを アンインストールしますか それとも新しい人生の プログラムをダウンロードしてみますか パソコンの上なら直ぐに インストールも出来ますが 現実の世界では辛い選択ですね 神のプログラムが あなた…

昔書いていた詩(212)

アリ 梅雨の時期と言うのに 空梅雨が続いていた 降り始めたら もう3日も雨続きだ 団地の盆踊り用の やぐら作りも今日はやらない 娘も妻も出かけている 自分ひとりで過ごすといっても 不器用な中年にはせめて ビデオで裏物を見るくらいだ 同じことの繰り返し…

今書いている詩(212)

たろうさんの感謝状 そうだ 生きている 生かされていると 思ったときに ありがとうの感謝状を あなたから頂きました 限界を感じたとき 新しい境界を越えるとき 読み直します 感謝を知らない 子どもさんがいますか 感謝を知っている 大人がいますか 或日 たろ…

昔書いていた詩(211)

7月7日 新しい時代に生きて行くには 新しい適応力がなくては でも そんなにうまく行くのだろうか 私は私で貴女は貴女でしかない ものは新しくなっても 心まで新しくはならない 少しづつ思想が変わっても 私たちの食べ物が 多少変化して 胴が短くなり足が長…

今書いている詩(211)

たろうさんの綿毛 きいろいタンポポ 綿毛にへんしんです はるかぜくん やさしく吹いて はこんでね たろうさんの家族が 幸せでいるようにね でもね 冷たい雨 綿毛さん あたま重くて たおれました あした晴れて 立ち上がれるかな 不安定なんだね 綿毛くんて き…

昔書いていた詩(210)

父 ( きよまさ ) 葬儀屋に 花輪があるのは 珍しいことではないのに ホロ付きのトラックに 準備された花輪が 積み込まれてゆく 僕は父の葬式の 花輪の数を思い浮かべた 老いた父の葬儀には 幾つの花輪が並ぶのだろうか 友達の少ない身内も減ってしまった 父の…

今書いている詩(210)

たろうさんの調和 青葉の季節は木の本質を 隠しているに違いない 冬に静脈のように成って 立っている緩斜面の クヌギ林の枝が好きです 隠せないほど真実を 露呈しているので それに比べれば 春の青葉は脱ぐ前の ストリップショーのようですね 準備されていた…

昔書いていた詩(209)

魚と鴨 日曜日が過ぎた 浅川の河べりに 人影はない 釣り人の姿もない 河原は草で埋っている 岸辺の深みで 魚たちは泳いでいる 釣られる心配がないから 今日は安心なのだ 橋の上で日曜日の出来事を 思い出しながら 僕は自転車を漕ぐ 僕はこれから職安にゆくの…

今書いている詩(209) 

たろうさんの運勢 楢原町にあるD2に 買い物に行きました 其処のくじ売り場で 洋子さんはスクラッチを 3枚買いました 売り場は10時に開くので 少し待ったのです 家に帰って洋子さんは 100円玉で擦ります 洋子さんは1万円が 当たりました 太郎「ねずみ…

昔書いていた詩(208)

生きる 僕は何の目的で 生かされているのか 生まれたのは何のため どこで何をして 誰と出会い終わるのか 今のままで良いとは思はない いつまでも失業者で 日々を虫食いのように 暮らしているだけ これが何かの前の 準備期間に過ぎないのだろうか すべては僕…

今書いている詩(208)

たろうさんの鶯(3) たろうさんは果報者です 朝は鶯君に起こされるのですから 庭の桃の木で啼いているに 違いありません 鶯君 餌台の上に わたしの喜びと 感謝を並べて 置いておくからね 今起きて窓辺から あなたを見つめるから もっと近くに来て 啼いて下さ…

昔書いていた詩(207)

祈り ひとは何処にいて 何処に向かって祈るのか 僕は知っているのかと聞かれれば 知っているが知らないと答える 僕の生活は普通人のそれ以下で 僕の見る夢が僕に 毎日のテーマと少しのヒントを 与えてくれるのだが 僕はすぐに忘れてしまう 共通性があっても…

今書いている詩(207)

たろうさんの夏蔦(つた) 雷雨であなたの所へも 雨水が届き 夏蔦も少しずつ わたしの家を覆い 灼熱の真夏の 日差しから 守ってくれる そんな日が来ているから わたしはあなたにも 優しくなれる 壊れた雨樋から 突き出た屋根に 雨粒が激しく 音を立て注いでい…

昔書いていた詩(206)

雨跡 夜半の大風が ガラス窓に 雨跡を印して行った 僕は布団を被って 時ならぬ雪の夢を見る 体が冷えたのだろうか 朝は快晴の空 次第に曇り空 僕の心を 映さなくてもいいんだよ 探査機 僕はいつまで経っても 失業者だ 職に就いても直ぐやめて 毎日を暇と戦っ…

今書いている詩(206)

たろうさんの春風 お~い はるかぜ君~ん あんまり強く吹き過ぎないで くれよぉ~ 木々もたろうさんの家も 揺れてるから つい不安になりますよぉ~ 心まで揺らさないでねぇ~ はるかぜ君~ん 今年のこれが ご挨拶ですかぁ~ いくら何でも強すぎますよぉ~ た…