2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

昔書いていた詩(161)

コミ二ケーション 僕らは分かり合えることから始める どんなにお互いが必要であっても 真新しい現実は過去よりも輝いているから 貴女と僕の間でいびつに歪んで 消しゴムで簡単に消されてしまわないだろうか 僕はいつもそんなことばかりを危惧している 昨日僕…

今書いている詩(161)

たろうさんのお礼 歌の文句に「中途半端はやめて…」とあるが あんなに報道してたのに 福島の原発の情報が流れない 地震も大きなのはない それは良いことなのだが 緊張の糸が切れて ボンヤリしてるたろうさん それだけではない 来週の22日には無職になるの…

昔書いていた詩(160)

夏の遺物 夏のなごりのセミの片羽根 蟻が死骸を片づけている 夜通し鈴虫が啼き 夜明けは遅れる ススキの穂を引き抜いて 子供が駆けてゆく 僕は疲れた夏に サヨナラを告げて 街の騒音の中で 立ち止まる 歩く 貴女は誰に サヨナラをしたのだろうか 河原に散乱…

今書いている詩(160)

たろうさんの備え 不思議なのです 3・11大地震のあと わが家の菜園の菜の花に モンシロチョウが来てないのです 大地震の前に浜辺に大量のイルカが 打ち上げられたように 動物たちは敏感です ナマズ君もかな? この大地震に誘発されたのか 長野県でも地震…

昔書いていた詩(159)

ツクツク法師 ツクツク法師が 棒杭の上にとまって 啼いている 九月になっての日曜日 蝉も死期が近いと だんだんと木の下に降りてくる 私と娘は捕まえようと 少しづつ近寄ったのに 自動車が来て ツクツク法師は飛び去った 水泳教室 ああ 風が吹いてる 静かに…

今書いている詩(159)

たろうさんの地球 神が試練を与えているのではない 地球が生きている生命体だから 地殻が呼吸をしているのです 私たちは今の時間を鋭く感じている でも長い数十億年の歴史から見れば ほんの数秒の出来事です 私たちは其処に生きているのです エベレストの山…

昔書いていた詩(158)

予兆 スズメが雨上がりに 餌をついばんでいる 暗い空から雨粒が 又落ちてくる 僕は昨日の夢の中で 出会った赤子に思いを馳せている そのとき僕は幸せな気分だったが 今日の空は九月の長雨に 曇って泣いてているようだ 横田基地に向かう 飛行機の爆音が部屋に…

今書いている詩(158)

たろうさんの計画停電 杉並から帰る途中の中央高速の 街路灯が所々消えている 「計画停電が始まっているんだ」と言いながら たろうさんは次に交代する 奥村さんに話しかけながら ハンドルを握っている 2人の半信半疑の会話です 高速で飛ばしているので 街路…

昔書いていた詩(157)

夢(21) 垂れ込めた空から 雨粒が落ちてくる それは昨晩の夢の続き 暗い夢だったが 過去のつらい記憶に つながっていた 僕は前世では英雄であったが 頑なな心ゆえに貴女の 大切な青磁の壷を 割ってしまった その壷の底に 貴女の真実の愛が 隠れていたことを…

昔書いていた詩(156)

風の盆 九月に越中富山の八尾で 風の盆踊りが始まる 僕の先祖も同じ婦負郡だから 時をあわせて舞い踊っていたに違いない 僕と先祖の間には 長い時間の壁があって 僕は今異次元の世界へと 思いをはせているから 僕も先祖と同じ 時間の基軸上に並んでいる 九月…

昔書いていた詩(155)

台風 日本海を大型の 台風が北上しているので 今日は一日中 強い南風が 僕の部屋の閉じた窓の隙間から 吹き込んでくる 僕の心の窓も閉じている 妻と娘は保健所に行っている 娘の3歳児検診なのだ 父の病院から電話が入った 僕は今、失業中で 国民健康保険証…

今書いている詩(155)

たろうさんの大地 銀座の昭和通りのアスファルトの 上に立って日を浴びている 日はビルの隙間から 遠慮がちにたろうさんの 頭をめがけて差し込んでくる 春の日差しは暖かい 背広の背中を通して 身体に触る 光が染み込む この場所で逆立ちが出来たら たろうさ…

昔書いていた詩(154)

爆音 かなたの雲を掻き分けて 爆撃機の爆音が 僕の耳に向かって 直線に落下してくる 僕の耳は 空に向かって 広がった音のレーダー その内に閉じた心の 生活が律動している 腕時計 僕は腕時計をはめる 固く結ばれた縄が 解けるように 僕の心の秒針が回りだす …

今書いている詩(154)

たろうさんのカナリヤ 私は詩を忘れたカナリヤなのです なぜ・なにを 忘れてしまったのです 私は残りの人生が少ないので 楽しいことばかりが見えて 苦しいこと 悲しいことが ボヤケテ どれもが楽しく思えるのです でもあなたは違いますね 若いので 苦い思い…

昔書いていた詩(153)

夜 僕は誰で 何処へゆくのか 霊性は輝きたくとも 輝けない 僕はただ 毎日を眠ることだけに費やし 毎日は想像するだけの時 僕の夜は眠れない 2千年の夜 夢(19) 僕は夢の中で 幡を立てる 新しい幡は 軒に吊るされ 風に翻る 僕は新しい 武器を両手に 新し…

今書いている詩(153)

たろうさんのモンシロチョウ 春が来て我が家の菜園の 冬菜が菜の花に変身すると 何処らかともなくモンシロチョウさんが 来て飛び回っていますよ モンシロチョウさんは 何処で冬を過ごすのかな サナギかな 成虫のまま越冬するのかな たろうさんの家の近くにい…

昔書いていた詩(152)

濁水 様々な知識を貯えても 僕はそれらを知るだけで 真理に近づけない 神々の教えを知ったとしても それを使うすべを知らない 僕は多数の書物により 知識は豊かになつても 信じることやそれを生かす事が出来ない 僕の頭の中は泥水で汚れた 器の中のように濁…

今書いている詩(152)

たろうさんのなごり雪 季節外れではない まだ冬が 居座っていたのだ それが今日の雪です 昨日咲き始めた菜の花は 凍えているんだろうな オオイヌノフグリは 雪に埋もれてしまっているだろうな 沈丁花の蕾も固く閉じているだろうな 午後になって杉並は雨もや…

昔書いていた詩(151)

叫ぶ 僕は叫ぶ 天に向かって 大きく叫ぶ 陽光は僕に 恩恵を与えてくれる 僕は祈る 平和を祈る 世界中の業が 消失して 地上の楽園が 誕生する日を求めて ラムネ ガラス瓶の中に 里美の白い ラムネがいっぱい 口の中に入れると 酸っぱくて すぐ溶けて また食べ…

今書いている詩(151)

たろうさんの静寂 地獄の底からではない 幸せの下界から聞こえてくる たろうさんの家は山の上なのです 真っ暗な部屋で聞いています 洋子さんはパソコンでも 開いているんでしょうね ドンドコドンドコ太鼓の練習だ あっ救急車のサイレン バリバリボォ~暴走族…

昔書いていた詩(150)

健常ということ 健康な人よ 自由に手足を 伸ばして歩む人よ 言葉をたくみにあやつり 思考をよくして よく見 よく聞く 人よ 五体満足なことを 感謝しなくてはならない 神は総てのの人に 平等に有らしめたはずなのに 神のいたずらに 身をゆだねられている 人た…

今書いている詩(150)

たろうさんの自転車 家の横のドクダミの咲く所に たろうさんの自転車が放置されてます 乗られなくてタイヤのゴムがひび割れて 錆が全体を覆っています 自転車には思い出がいっぱいあるのに たろうさんは車の世界です 隣の西村さんの坂の上の空き地にも 子供…

昔書いていた詩(149)

そら 六月のそらは 梅雨の晴れ間に 青空を覗かせている 公園は緑の衣に満ちている 風が八王子盆地を 渡ってゆく 真夏日だ 街角に氷柱が立っている 横田基地に向かって 黒い機体が頭上をかすめる 爆音が響き 暑さが倍になる 不安な夏の始まりを 小窓から娘が…

今書いている詩(149) 

たろうさんのチェアーベッド 今日はたろうさんのチェアーベッドの 実演販売ですよ そこのお兄さんもお姉さんも もっと近くに寄って見てってくださいね このチェアーベッドはそんじょそこらの 品物とは違います いいですね ローマからシルクロードを遙々と 駱…

昔書いていた詩(148)

落下 堕ちてゆく毎日の 僕の生活 空の一角から落下する 雨の一滴よりも 重い速度で 白髪 僕の鼻毛には白髪がある 左右の穴に 仲良く一本づつ生えている 僕は頭の白髪のように それを抜き取る 少しの痛みとともに 白髪は抜ける そんな仕草をを忘れかけた或る…

今書いている詩(148)

たろうさんのおひな様 たろうさんが元気を出さなくては あなたが笑顔を見せなくては たろうさんのおひな様も あなたのおひな様も 悲しそうですよ さあ 箱から出して飾ってあげましょうね 今からでも遅くはありませんよ たろうさんの家のおひな様は 早く出し…

今書いている詩(147)

たろうさんの不眠(2) 朝方3時頃まで眠れなかった。寝付きが悪いのです。その上ここ数日忙しくて時間が不規則である。前の日は5時起きで、よる8時30分頃にやっと帰れた。 羽田への行き帰りで派遣先で深く寝てしまったこともある。それに遅く食事をした上に食…

昔書いていた詩(147)

天野貫景父子 長い戦いと敗北の果てに 辿りついた所は 八王子城下 天野貫景父子の戦いは続く 数年にして 北条氏も滅んだ その後の 父子の足取りは消えた そして 業は残った 今も 何処かで父子は 戦い続けているかもしれない 戦国の夢の世界で 道標 僕らは誰…

昔書いていた詩(146)

天 僕は天に向かって ツバを吐く ツバは上昇する ツバは下降する 重力には逆らえない しかし 僕ののところに もう届かない 天は僕の行いを 何処で見ているか 僕は再びツバに逢えるか 大気に薄く溶けてゆくのか 僕でない誰かが 何処かで僕を見ている 嵐 春の…

今書いている詩(146)

たろうさんの羽田空港 たろうさんは大井南の パーキングエリアで待機です 羽田空港に向かう湾岸道路を 車がビュンビュン通り過ぎます 羽田空港の誘導路から 出発する箱 帰ってくる箱 管制官の思いが聞こえます 「巨大な箱が飛んでいるんだよ」 「墜ちないの…