2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

今書いている詩(388)

たろうさんの霧 霧の中に隠れているのは あなたのこころですか 失ってしまった 真実の愛ですか 風よ霧を吹き流しておくれ 大地に根付く ブナの林を潤し わたしに恵を 分けておくれ 生きる勇気と希望をね 霧の夜に車を走らせた 人生と同じで 先が見えない 行…

今書いている詩(387)

たろうさんのチョウチョウ 憩いの葉に泊まって休んでいる 美しいチョウチョウ君 どこから来たの どうしていたの 羽 破れてますよ 心も 痛んでますか 長旅で 疲れているんでしょうね まだ希望も 残ってますか 愛のマーキングして 空へ 飛び立とうね でもこれ…

今書いている詩(386)

今書いている詩(386) 「たろうさんの伝言板」 高尾駅の改札口の横の 「待っているよ」と忘れられた 小さな白墨で書かれている 不揃いで 下手な文字の 羅列の伝言板 50年も生きて来たんだ 横目で見ながら 過ぎてしまった 遠い日々の 悲しみと喜び あの日…

今書いている詩(385)

今書いている詩(385) 「たろうさんのコンサート」 中野サンプラザの入場口を チケットを出し通ると パンフレットと細いプラスチックの 棒を配っていた パンフレットには 「人は言う、縁により生まれ、 縁に終わると…」と書かれていた 早く着きすぎたので …

今書いている詩(384)

たろうさんの衝動 電車は東に走って行く 闇は西に流れてく 何処へ行くんだい 希望の溢れる街へさ それにしては乗客が少ないね 天井と吊り革を見ているOL 眠ったふりしてザックを 抱えて携帯を握ってる おっさん 誰だい こんな処で 携帯してるのは 学生 お前…

今書いている詩(383)

たろうさんの北条氏照公 「どうしてなんだろう」 子どもの頃の疑問でした 次男なのに責任を取らされて切腹です そんなに有名ではないのに? これがこころの中に残っていました 本格的に勉強し始めて 少しは疑問が解けてきましたが まだ残っています 今でこそ…

今書いている詩(381)

たろうさんの儀海上人 なんて不思議なことでしょう 我家の前を儀海さんが 通られていたのです 喜元四年(1306)のことです 今から700余年の昔です 元八王子町にあった慈根寺の談議所から 川口町の長楽寺の談議所までの 行き来に通られたのです 慈根寺は…

今書いている詩(381)

たろうさんの模造刀 細い若木が立っている 青年が凝然と 見ている 父と同じ修羅を内在している 手に刀を持ち鞘を払う 振りかざす 斬りかかる 手応えが柄にズーンと響く 刀が曲がる そうなんだ これが模造刀の限界で わたしなんだ ごめんね若木君 昔はわたし…

今書いている詩(380」

「たろうさんの水鉄砲」 幼いころの水鉄砲は 竹で作ったが あまり上手く作れない ブリキの水鉄砲は すぐに水がなくなる その次にプラスチックの 水の溜められる水鉄砲ができた これは画期的ですね 今でもあるのでしょうね 速射砲とかが 水をかけられると 反…

今書いている詩(379)

「たろうさんの血圧計」 「最近 血圧を測ってないでしょう」 洋子さんは鋭いです そうなのです 血圧降下剤を飲んでいて 春から暑い時期は血圧が 低くなってます ズルしてませんよ 勤めていた頃から人間ドッグの 検診で指摘されていました 血圧は季節の変わり…

今書いている詩((378)

たろうさんのスコップ 菜園を掘るだけでなく 人生の穴を掘るのさ 掘りまくって 地球の裏側まで 続くこころのトンネルを 掘るのさ 考えることなんて 何もありゃ~しない スコップを頭上から 大地に突き刺し 体重を片足に懸けてみるのさ 明日の希望を掘るのさ …

今書いている詩(377)

今書いている詩(377) 「たろうさんの三本鍬(クワ)」 専業農家でもない 兼業農家でもない たった3坪の菜園を 季節の変わり目に 持て余しながら耕します 僅かばかりの野菜を 食べたい一心で 物置で眠っている 三本鍬君を引っ張り出して 振るっている …

今書いている詩(376)

「たろうさんの鉈(ナタ)」 街では鉈(ナタ)を腰につけている 大人にも出逢わない そんな格好をしていたら すぐにお巡りさんが飛んでくる 鉈を手にして歩いたらパトカーがくる 山仕事もなくなったので 田舎でも出逢うことがない キャンプの時に使うくらいだ 鉈…

今書いている詩(375)

たろうさんのスピーカー あなたは放送局とか スピーカーと言われてません そう言われて喜ぶ人います たろうさんが秋葉原で最初に 買ったスピーカーは コーラル社製の25センチの スピーカーとこれが使える バスレフ型のスピーカーボックスでした (お金がな…

今書いている詩(375)

たろうさんのスピーカー あなたは放送局とか スピーカーと言われてません そう言われて喜ぶ人います たろうさんが秋葉原で最初に 買ったスピーカーは コーラル社製の25センチの スピーカーとこれが使える バスレフ型のスピーカーボックスでした (お金がな…

今書いている詩(374)

「たろうさんの鎌(かま)」 宍戸梅軒は鎖鎌で 宮本武蔵に負けた 鎌は武器ですね 大草刈り鎌は モロ薙刀です 洋子さんは 198円の鎌で 庭の草を刈ります 此の鎌何処で作られたのでしょうね 刃に焼きがありません 日本製ならこんなに安くては 採算があいま…

今書いている詩(373)

「たろうさんの玄関」 幸せも 悲しみも 何処から入ってくるのかな こころの中は入りやすいけれど 玄関からも来るんですよ 幸せは玄関から去り 悲しみはリビングのドアからね 悲しみの出口は 決められているのです 玄関ではありません 娘は玄関から出て行きま…

今書いている詩(372)

今書いている詩(372) 「たろうさんのハンガー」 礼服の木製のハンガー君 いつもタンスの奥で 御主人様の出番を 待っているんです 今日は突然のお出かけ 上着のポケットに塩粒哀しいね 慶びの日は決まっているのに 急に出番で忙しいね 黒のネクタイ君も …

今書いている詩(371)

「たろうさんの洗濯バサミ」 ベランダの物干竿の 洗濯バサミ君 元気でいるかね 今年もあとわずか 二ヶ月半ですよ 毎日の気温は 厳しかったかい 優しかったかい いつも必死に 雨の日も 風の日も 竿を掴んでいるよね 洗濯物を吊り下げて 太陽君に 照らされ続け…

今書いている詩(370)

たろうさんの石臼 (いしうす) 半纏(はんてん)を着た祖父が 鉢巻(はちまき)姿の父が 石臼をゆっくり 廻す 廻す 廻す 微笑みながら祖母が 割烹着(かっぽうぎ)の母が ふやけた大豆を 石臼に入れます ガラゴロ ガラゴロ わたしのこころの石臼も 廻ります 廻りま…

今書いている詩(369)

たろうさんの物置 5・5・6 を噴射しないと キーコ キーコと泣く 錆びてレールの見える 扉の物置君 此処でもう23年も立って いるんだね 先輩なんだね 「100人乗っても大丈夫」と コマーシャルにあったメーカーの 製品じゃないけど 栗の木君が枯れる前に 屋…

今書いている詩(367)

「たろうさんの工具箱」 玄関の下駄箱の下に 突っ込んである 錆びた手提げの工具箱 上の段には こころを留める 魔法のビス こころを打ち付ける 魔法のクギ その下に こころを回す 魔法のドライバー こころを挟むペンチ こころをすり減らす ヤスリはありませ…

今書いている詩(368)

「たろうさんのブラックボックス」 ゴルフの優勝カップ用の 黒い箱に無造作に入っている ビニールコード ケーブルコード フィーダー線 映像用のコード 短いのや 長いのの切れ端達よ 幸せでも探すように 箱の中を開けて お前を掻き回し 引っ張り出した そんな…

今書いている詩(366)

たろうさんのテスター あなたのこころの 抵抗値と電流 わたしのテスターで測れます どんな値が 計測出来るのでしょうね おや あなたの 恋のバロメータ 凄いです えっ 一万ボルト これは測定不能 わたしも感電だ 深呼吸して測り直し 手を繋ぎ 嬉しい親愛の 微…

今書いている詩(365)

「たろうさんのハンダゴテ」 あなたとわたしの こころの導線を このプリント基板の 金メッキの端子へ ハンダゴテで つないだら何処へ 接続するのかな 明るい未来かな 哀しい明日かな 嘆いてもしょうがない いまの現実かな 知りたいですよね 二人の愛の行くえ…

今書いてる詩(364)

たろうさんの認定日 うっかりして今日の認定時間を 間違えるところでした 何のこと? 失業保険ですよ あと60日分の追加認定がある日です 4月からすでに6ヶ月が過ぎています 早いものですね お陰でノー天気にブログに専念できたのです この際わたしの家計…

今書いている詩(363)

「たろうさんのニッパー(工具)」 ここにあるわたしの ニッパーで爪を 切らないで下さいね プロ用のニッパーです 配線用の被覆の導線を 剥くだけでなく あなたの未練を切り 明日への願いを 希望のコネクターへ 接続する 準備に使うのです でも あなたの ここ…

今書いている詩(362) 

「たろうさんの神保町」 10月4日(火)に高尾警察の前を 9時30分に出発 中央道で神田まで行きました 県先生が古書を売るので 運転手の役目です 車の中は暑いほどで クーラー入れました 県先生は珍しいのか 「此処はどの辺ですか」 「府中の当りです」 か…

今書いている詩(361)

たろうさんの南多摩高校 久しぶりに昭和42年に卒業した 母校へ行った 定時制で4年間を学びました 友達も貧しかったが 楽しい日々でした 舟木一夫の「高校3年生」の映画を 撮影した校舎は何処にもない 歳月は思い出を残さない わたしの頭の中で発酵した …