昔書いていた詩(123)

   爆音

 
 天空の一角が
 暴力的な爆音によって
 切り裂かれる
 20世紀の遺物による
 戦の産物だ
 
 この国には自由でない
 地域が存在する
 それでも主権国家であろうか
 
 飛行する物体を
 心のミサイルで補足し
 撃ち落とせ青年よ
 今すぐ新人民軍の
 オルグに参加せよ
 
 僕が君達の人生に
 少しばかりの責任を負うから
 総ての元凶の新安保条約が
 破棄される日まで
 
 
    光
 
 暗闇の中にいて
 暗闇が判らず
 光のなかにいて
 光が判らず
 
 悟りと迷いの
 連続から
 脱出して
 
 信ずることへの確信が
 今日からの僕らの
 行く先を祝福する
 
 曲がり角で
 悩んでいる君よ
 僕の所へ来てみないか
 
 僕には君を救う
 手立てはないが
 一緒に悩んであげることが
 今はできる