今書いている詩(131)

    たろうさんの恋?

 今日はバレンタインデーですが
 たろうさんは洋子さんからの
 チョコだけで 娘さんは後からです
 安田生命の時は最高で
 12個ぐらいもらいました
 あの頃は楽しい日々でしたね
 今は二つだけですよ

 悔しいからもっと楽しい
 思い出を書きます
 たろうさんの恋?

 3年前の夏でした
 勤めていた学園の
 女の子それも30歳前の
 長身でスレンダーな美人でした
 名前は森高千里の千里さんです

 廊下ですれ違ったときに
 この学園にもこんな素敵な子が
 いるのかと思いました
 ある日 思い切って遠くから小さく手を振ると
 振り返してくれたのです
 本当に嬉しいたろうさんでした

 それから時々家まで送ってあげました
 妙に馬があったのです
 62歳のオジサンと30前の娘さんです
 きっと前世では恋人同士だったのでしょうね

 帰りの車の中でいろいろなことを話しました
 そして 2人で2度も東京へ行きました
 国立博物館と私立美術館です
 その時に日本橋近くの美味しい鰻屋にも行きました

 でも楽しい夢のような日々は終わりです
 同じ学園の名物先生の結婚の噂があり
 彼女に聞いてみたら「それはわたしなのよ」です

 妻も娘も公認の付き合いでした
 勿論 手を握った訳でもなく
 本当に清く正しく美しい?
 オジサン(老人?)と娘の恋?でした

 彼女が家の近くのマンションに住んでいるときに
 妻の勤めるスーパーで偶然会えました
 それきり会えないのです
 家を買って移り住んだからでした

 彼女は今、お母さんです
 幸せていることを願う
 夢のようなたろうさんの
 ひと夏の出来事でしたよ