2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

今書いている詩(360)

たろうさんのイチゴ (苺) 出窓の朝顔の下に イチゴを植えたのだが 今年も育たない 場所が悪いのか 手入れが悪いのか 両方だろう 植えたらそれっきり 水もやらない 草も生えない 洋子さんうまく育ててね そんなに難しいのかなぁ~ 娘もイチゴ食べたいからと …

今書いている詩(359)

「たろうさんの栗ご飯」 裏庭の栗の木も 枯れてしまった 当てにしていた 資材置き場の栗も 今年は落ちていない そんな話を洋子さんが 職場でしたら 「家の主人が散歩に行くと 栗ばかり拾ってくるの 余って困るのよ」 それでは下さいと言うことに 剥いてある…

今書いている詩(358)

たろうさんの娘 (11) 娘は化粧品会社のBCをしています 某薬局の化粧品のコーナーを任され 年3回のセールのたびに前年を上回る 成績を上げています 9月の末のセールも良い成績でした お客様に支えられてのことです でもその陰には切なくも涙のドラマが…

今書いている詩(357)

「たろうさんのソファー」 たろうさんは最近 とても眠いのです 二階は暖かいので 眠いのかとも思います 上着を着てリビングの ソファーで工夫をして 足を伸ばして寝ます 実に気持ちが良いのですよ このソファーを二階の 娘の部屋へ持って行くのです そのため…

今書いている詩(356)

「たろうさんの娘(10)」 9月29日とうとう娘の戸籍が 外れる日が来ました 27年間清水の娘でありがとう いつまでも「子」ですよ 娘です 昨夜は仕事が忙しく夜遅くの泊まりでした 来年の結婚式に使う写真を洋子さんと 楽しそうに選んでます 「眠いので…

今書いている詩(355)

「たろうさんのズイキ(芋茎)」 洋子さんは前から妙なものが好きです それがズイキ(芋茎)です サトイモやハスイモの葉柄ですよ わたしは竹の子とズイキ(芋茎)には トラウマがあるので知らん顔をしていました あの肥後随喜の類いではありません 間違えな…

今書いている詩(354)

「たろうさんの宇宙の渚(5)」 宇宙飛行士の わたしは 地球を90分で ぐるりと廻る 周回軌道上に います 眼下に 灯りが薄く濃く 動いてゆきます 暗い海ですね 青く輝いているのは 漁り火です 瞬いて見えます 海の底に船が こころのアンカーで 繋留されて…

今書いている詩(353)

たろうさんの宇宙の渚(4) オーロラは 太陽が 地球に 微笑みを 送っているのです 語りかけているのです どうだい元気かい 愛はもっと 必要かい 見つめている あなたのこころは 希望のほのほで いっぱいです 「オーローラ」と 唄っていた歌手も わたしも歳…

今書いている詩(352) 

たろうさんの腕時計(2) 母に40年前に 買って貰った 防水で自動巻の 腕時計 失業中でしたね 今もです 洋子さんが 仏壇の引き出しから 見つけました 「えっバンドがついている」 覚えがありません バンドがなくて 裸のままだと 思ってました もう一つの金…

今書いている詩(351) 

「たろうさんの海溝」 深海のアンコウ君 何を思案する 何を佛仏つぶやく 「寒い 冷たい 腹減った 明日なんかない」 チョウチンアンコウ君 自前で発電し 明日を照らす 灯りは疑似餌 ぶり下げられた 希望を魚が パクリパクリ 高感度カメラの眼を持った 優しい…

今書いている詩(350)

たろうさんのクマザサ (郷愁) ほんの少しわづかに 覗いた日の光に 名前も知らない 草の露が 光る 輝く ベランダに 伸び損ねた ゴーヤの蔓の 先っぽに 黄色い花が ポッンと咲いて 希望を求めて 虫たちが集る 金のなる樹の 植木鉢が 跳ね返った 雨の滴に 汚れ…

今書いている詩(349)

「たろうさんの宇宙の渚(3)」 希望の宇宙船が 北の極点を 通過すると 輪(りんぐ)が わたしを取り囲んでいます 雅楽の妙なる響きと かぐわしき香りの中 来迎菩薩との出会い わたしだけの世界を 体験する 誰もが驚嘆する 4次元の世界が スーと通過して消…

今書いている詩(348)

たろうさんのノー天気娘 昨日は朝からNHKの 台風情報を見ていました それは娘がお店に行っていると 思っていたからです 午後3時30分に痺れをきらせた 洋子さんがどうしているのか 待ちきれなくて電話する 「今日は仕事休みになったよ」 寝ぼけたような声です…

今書いている詩(347)

「たろうさんの宇宙の渚(2)」 宇宙と地球の大気の 接するところ 100km~80kmに 「宇宙の渚」があり 「俵屋宗達」の 風神・雷神が住う所です ほらまた 青白く光ります 点々と雲のジュウタンの中に あれは雷光ですよ (ベトナム戦争のジュウタン爆撃の…

今書いている詩(346)

「たろうさんの宇宙の渚」 ビッグバンドから始まった 大宇宙から見渡せば 銀河宇宙も 太陽系も みな兄弟姉妹 太陽系から見渡せば 地球も子どもです 太陽は地球の 父母ですよ 恵みを受けて 地球も楽しく 廻っている 月を携えて 自転している 地球は青く輝く …

今書いている詩(345)

たろうさんの仮橋 陵北大橋のすぐ下流に 生活用専用の仮橋がある 人と自転車が通れる 小さな仮橋です 大水で川が溢れると 外される 流される その橋は住民にとって 便利で必要なのです 今度はその仮橋を 恒久的な橋にしてと 署名が我家にも来た 署名しました…

今書いている詩(344)

たろうさんの椿 スズムシが啼く コオロギが啼く 庭の桃の木で ツクツク法師が 続いて啼く 誰の演出かな 絶妙なタイミング ときに庭の隅で 椿の実が 腐食を始める 新しい世代交代の 準備です 「椿三十郎」の 椿屋敷になって 来年も椿が咲くよ 「武士は椿を嫌…

今書いている詩(343)

「たろうさんの掛時計」 今年の雨は 急に降り 止む 止むと虫が 啼き出す秋です 壁の掛時計は 黙ってずれた時を 刻んでいる ああ 時よ 立ち止まって お前を巻き 戻して欲しい この家ではお前が ご主人様 わが物顔で こころまで占領している 気がする 電池がエ…

今書いている詩(342)

たろうさんのツユクサ(露草) ゾウのハナが自在に 曲がって水を振りまく わたしは観自在に なれない自分を 見つめる ため息をつく 何処にでも自在の 空などないと 佛仏(ぶつぶつ) 縛られていた人生を 嘆いても仕方ないね ゾゥーとするゾゥー (象ーとする…

今書いている詩(341)

「たろうさんの健忘症(アルツハイマー?)」 忘れるってどういうことなの 都合の悪いことを 消し去ること こころが求めているのです 楽しいことも 悲しいことも 時が癒やしてくれるのにね わたし薬を飲み忘れます 痛みを和らげる 葛根湯なんですが 食間に飲…

今書いている詩(340)

たろうさんのメガネ(2) どこへでもゆける不思議な メガネ探してます あなたも探します 未来へ過去へもゆける 金縁のメガネ 近い現在(いま)は 老眼用で 遠い未来は 近眼用で 過去は 遠近両用でね 未来には希の 極楽が 過去には やり残した 思い出が 待っ…

今書いている詩(339)

たろうさんの不一致 たろうさんと洋子さんは 性格不一致な夫婦ですが 仲良く暮らしてます 洋子さんが会わせてくれて いるのです しかしこの頃 困っています 温度差不一致夫婦なのです たろうさんは寒がりで 洋子さんは暑がりです 夜食事の後に 風が冷たいか…

今書いている詩(338)

たろうさんの世界 (貧困) そこの額縁の中の あなた そこから 毎日忙しそうに パソコンに貼り付いている わたしが見えますか そこから抜け出して この現実の世界に カムバックしませんか この世は 案外楽しいです お金がすべてです 泣いて もがいて 喚いて あ…

今書いている詩(337)

たろうさんの夕焼け ケエ ケエ ケエーと (帰ったよ 帰ったよ) ひぐらし君が啼いて 夏のどら息子が 戻って来たよ 最後の悪あがきさね 西日を浴びた 右腕に日焼けした 想いと 狂おしい 汗を流してね だけども恋した 季節とはもうお別れ 朝と夜は涼しい顔で 仲…

今書いている詩(336)

たろうさんの水漏れ 台所の古い蛇口の水漏れは 23年になる我が家の 軋みであろうか 最初のこの家の10年を わたしは知らない それとも溢れる あなたへの 想いであろうか 自分の涙ではない ああ ただの水漏れか 65年も生きていれば 喜びも悲しみもあるね…

今書いている詩(335)

たろうさんのコーヒー セミの王様の ミンミンゼミ君と ツクツク法師君が 気がついたように 啼いている 晩夏に 単発のプロペラ機が 急降下する 秋への傾斜が きつ過ぎて こころの階段から 滑り落ちた あなた サンダルを忘れてますよ 夜は虫たちの 大合唱だか…

今書いている詩(334) 

たろうさんの幸せ信号 ひとの幸せを願うこころは 身近な人ならば尚更強くなる 娘の友達のかどちゃんは ユニークな女の子の上に美人 お母さんもユニークで かわいい人らしい そのかどちゃんが 9月に結婚式を挙げた 当日は台風の余波で 雨も風もすごかった 千…

今書いている詩(333)

たろうさんの夕暮れ ゴーヤのグリーンカーテンの しおれた葉の隙間から 青い空が透けて見える (わたしのこころも透けているのか) 「高尾山の向こうの相模原に 入道雲が浮かんでいる」と つぶやきながら長袖のシャッを着る 「あれっ またシャッのボタンを 掛…

今書いている詩(332)

たろうさんのスズムシ君 土砂降りの雨がやんだ 2階のベランダまで伸びた ゴーヤ君の繁みで スズムシ君リズミカルに 「リーリーリー」 遠くでコオロギ君もね 楽しいかい 嬉しいね 演奏が上手になったね スズムシ君 わたしのために 歌をありがとう 癒やされち…