2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

今書いている詩(248)

たろうさんの寿ぎの箒(ほうき) 翁(おきな)と媼(おうな)が 末広の庭を万年の箒(ほうき)で 掃いています 幾久しく仲睦まじくと 掃き清めます 福よ泉のように湧け 幸よ雪のように積もれ 魔よ速やかに去れ 大空へと念じます 塵(ちり)がつどえば 呪いで宝の山に …

今書いている詩(247)

たろうさんのメガネ(2) この銀縁のメガネ わたしの未来も 透視できるのなら 下さいな いつもかけ続けます でも分かりきった未来が 有るなんてきっと 退屈ですよね それでもかけ続けますか 先の見えない不安から 逃れるために ときに愛はのろまです 鈍感です…

今書いている詩(246)

たろうさんの軟膏薬 背中に恋の軟膏を たくさん塗ります 誰かが恋してくれないかと 洋子さんはクスッと 笑いながら塗ります この軟膏は特別な ルートで入手しましたが 薬事法に違反してますか 恋の前には法律は無視です 捕まっても恋ごころは 冷めません 恋…

今書いている詩(245)

たろうさんのキビショ(急須) 愛のキビショ(急須)で あなたにどれほどの 愛を注ぎますか 愛の茶葉は 隣人が優しく摘みました あなたの茶碗に 何処まで注ぎましょうか 八分目で良いのですが この際 茶托に 毀れるまで注いで 溢れるあなたの愛も 見たいのです …

今書いている詩(244)

たろうさんの世界 子どものころの世界は 自分の身の丈に 合った小さな世界 生まれた古里を 訪れると遊んだ 神社の庭や川の なんと小さいことか 広いところで 遊んでいたと 思っていたのに わたしも 小さかったが 希望だけが 膨らんで 今は幸せが小さい それ…

今書いている詩(243)

たろうさんのあくび(欠伸) 太陽系第3惑星の 地球は青い星です 奇跡の星でしょう 壊れ始めていませんか 愛の大気が揺らいで いませんか ビッグバンから始まった 宇宙の歴史から見れば わたしの一生は ほんの一秒です でもわたしにすれば 長い人生です 太陽が…

今書いている詩(242)

たろうさんの腕時計 40年も昔に やはり無職で ぐうたら寝ばかり していた 見かねた母が 自動巻で防水の 腕時計を買ってくれた 娘と館山の海でも はめて泳いだ バンドが壊れて もう20年も 宝物入れの中で 眠っているはず 母も遠い国で 眠っている フリフ…

今書いている詩(241)

たろうさんの望遠鏡 半世紀も前のことですが 天体レンズを買い ダンボール紙を丸めて 望遠鏡を作りました 夜空を見ないで 景色を見て楽しんでいる 少年でした 前に住む神主さん ごめんなさい 覗いていました 絵が逆さまに映るので 浮いた気分でした 夜空の星…

今書いている詩(240)

たろうさんの虚空 あなたは何を藻掻いて いるのですか こころが何を求めて いるのですか あの日あの場所に 忘れてきた思い出ですか 幸せも 希望も 待っているだけでは 来てくれません 自分の手で掴むのです こころの手袋を捨てて 素手で掴むのです 手袋は何…

今書いている詩(239)

たろうさんのカクテル 今宵はあなたと共に 踊りましょう 歌いましょう シェーカー降って 恋のカクテル味わいましょう 甘い味でしょう 危険な味でしょう 配合はジンと チェリーフルーツ 其処へ内緒で イモリの粉末(惚れ薬)を 耳かきで少々 もう一杯お代わり…

今書いている詩(238)

たろうさんの黒の世界 すべての色を混ぜてゆくと グレーから黒になる こころもグレーから黒に それは死の色です 再生復活の色です 神の示された色です 宇宙の闇も漆黒です 太陽があるから 総天然色があるのです あなたが輝くために わたしもいる こころの闇…

今書いている詩(237)

たろうさんの悲しいかくれんぼう 「幸せの中にいる人間は 悲しみを知らない」 幸せの道に向かって 小走りに行く 幼いわが子は 父がいないのに気づく 心配してか細い声で 目で探す 「お父さん何処に行ったの」 振り返る 立ち止まる 泣きべそをかいている 「お…

今書いている詩(236)

たろうさんのデジカメ あなたのこころの記憶は 何万画素ですか 1270万画素で 写せるのなら このデジカメお貸ししますよ ところで失業中のわたしの 姿も写ってしまうのですか それは困りますね バッテリーは充電済みですが 何枚まで写せますか わたしの冗…

今書いている詩(235)

たろうさんの空コップ あなたのコップはきれいに 磨かれていますか あなたの心の渇きを 潤してくれますか 耳に見当てて心の音を 聞いてみませんか わたしの空コップの中では 春の終わりの嵐が 吹いています 辛いですね 其処へ元気になる薬を 入れて飲みます …

今書いている詩(234)

たろうさんの蔓(つる) ゴーヤのつるが キュウリのつるが 今の現実を 捕まえようとして 身体を支えようとして 突き立てられた棒に つるを伸ばす 遊びではない 今日を生きるために ひと夏に 花を咲かせ 実を結び 食べられるために 重力に逆らい 天に向かって…

今書いている詩(233)

たろうさんのホトトギス(不如帰)君 「ガッテンです」 今年はいつまでも 近くでウグイス君が 啼いている きっと卵を 産んでいるのですね トウキョウ トッキョ キョカキョク (東京 特許 許可局)と慌ただしく 啼いているのはホトトギス君ですね 君の目的は…

今書いている詩(232)

たろうさんの風呂敷 包んでしまいたい こころありませんか そっと届けたい こころありませんか 大風呂敷でなくて 可愛い小さな 風呂敷でいいのです 悲しみを包むよりも 優しい微笑みを 包むといいですよ 今日はたろうさんの 風呂敷で遅くなった 春の大和ここ…

今書いている詩(231)

たろうさんのファンヒーター こころの石油が 残っているから 今日はファンヒーター つけよぉ~と だって昨日 関東が 梅雨入りしたんだもぉ~ん つま先もこころも 冷たいんだもぉ~ん なんでだろう なんでだろう たろうさんて 冷たい人なのって 言われそうで …

今書いている詩(230)

たろうさんのフクロウ 闇を見つめても 何も見えない 心を見つめても 答えは見つからない あなたはいつから 心を見失ったのですか ホー ホー ホー 啼いていますよ フクロウ君が 答えてくれます 法・法・法ですよと 今年も来てくれたのですね 嬉しいですね わ…

今書いている詩(229)

たろうさんの娘(8) 思い出とは何だろう あなたとすごしてきた 日々とは何だろう 幼くて輝いていた あの頃のあなた 愛と幸せをありがとう 満ち溢れるほどの 喜びをありがとう 記憶のページに 閉じられている あなたの笑顔 シャボン玉を追いかけて 6畳の部…

今書いている詩(228)

たろうさんの洗剤 こころまで洗える洗剤 たろうさんの薬局より 本日新発売です 心がコテンコテンに汚れ疲れて 破れやすくなっても 絡まった心の毛糸でも 洗濯できます ソフラン効果でフンワリです 「そこの貴男でも使えますよ」 洗う分量は心の小匙で三杯で…

今書いている詩(227)

たろうさんの雨傘 ドシャブリの雨の中に 佇み雨が止むのを ひたすら待っているあなた 傘を貸してあげましょうか 心が重いのですか あんなに喜んでいた あなたは何処へ 行ってしまったの 過ぎてしまった時間 取り戻せませんね 希望と絶望が 神の天秤で シーソ…

今書いている詩(226)

たろうさんの凸凹 「神を信じ知りたい凸」 「神は知らないあなただけを 少し信じる凹」 たろうさんは凸凹夫婦です 補い合えば良いのですよ 信じ合えば良いのです 男と女はそれで良いのです 身体が違うのですね 心はどうですか 「吾身亦層層鑄也 尚有凸餘處一…

今書いている詩(225)

たろうさんのノート 「おかあさんぼくの 書いたあのノート 何処に行って しまったんでしょうね」 あなたは心のノートに何を 書き込んでいたのですか あの日忘れてきた つぶやきですか それとも残して 置きたかった ささやきですか そのノートの余白に 届かな…

今書いている詩(224)

たろうさんの鉛筆 あなたは昔 心のナイフで 鉛筆を 削っていませんでしたか 荒削りでしたね 優しい洋子さんは 今日も鉛筆を ぐるりぐりと 手回しの鉛筆削りで 削ります あなたもまだ使っていますか 魔法の鉛筆と消しゴム お持ちですか 希望の机で ノートに思…

今書いている詩(222)

たろうさんの大地 不毛なあなたの心の 荒地に強い決意で 28㎝の足跡を記しましょう あなたの頑なな心を 耕すために鋤鍬を 手入れして 心の砂漠を愛の泉で 潤しましょう 今日のぶどう園に 蔓下がっている 過去と現在を認識したら とてもブラボーです 南の空…

今書いている詩(223)

たろうさんの熊手 たろうさんの庭の竹の 熊手は壊れてしまいました 辛い思い出は置き去りにして 福だけをかき集めましょうね 楽しい日々を過ごすためにもね 洋子さんは今度は壊れない金物製の 熊手が欲しいと言ってます 洋子さんは幸せの菜園を 作ろうと草取…