今書いている詩(127)

   たろうさんの木(sae)

 無法にも大木は切り倒されますか
 あなたの若木も切られますか

 チェンソーで伐ればあっという間ですね
 今まで生きてきた時も虚しいです

 年輪は白く瑞瑞しく見えますか
 数え切れますか

 伐らずに置く方法はなかったのですか
 お金のためですか
 見晴らしを良くするためですか
 要するに邪魔なのですね

 生きることは木も人もおなじですよ
 人は何気ない言葉で傷つき倒れます
 木は黙って現実を受け入れます
 でも本当に木に心がないと
 あなたは考えてますか

 人が一番尊いから死は現実ですか
 あなたは今でもそれを望んでいるのですか
 生かされる必要がないからですか

 木も人も無意味な時間はないのです
 時のサイクルの中で
 大きな地球の中で
 生かされているのです

 あなたの若木も
 たろうさんの老木も
 愛ある明日のために
 伐らずに置きましょうね
 時が過ぎて笑える日まで