昔書いていた詩(150)

   健常ということ

 
 健康な人よ
 自由に手足を
 伸ばして歩む人よ
 言葉をたくみにあやつり
 思考をよくして
 よく見 よく聞く 人よ
 五体満足なことを
 感謝しなくてはならない
 神は総てのの人に
 平等に有らしめたはずなのに
 神のいたずらに
 身をゆだねられている
 人たちがいる
 心が健常であることは
 彼らの誇りだ
 遠く及ばない
 僕を振り返る
 
 
    消防車
 
 朝方火事があった
 サイレンを鳴らして
 消防車が何台も通り過ぎた
 僕はベットの中で
 聞いている
 少し寝る
 鐘を鳴らして
 消防車が帰る
 僕の夢も
 ベットの中で
 燃えた