昔書いていた詩(153)

    夜
 
 僕は誰で
 何処へゆくのか
 霊性は輝きたくとも
 輝けない
 僕はただ
 毎日を眠ることだけに費やし
 毎日は想像するだけの時
 僕の夜は眠れない 
 2千年の夜
 
 
    夢(19)
 
 僕は夢の中で
 幡を立てる
 新しい幡は
 軒に吊るされ
 風に翻る
 僕は新しい
 武器を両手に
 新しい敵と戦うために
 僕の新しい家の前で
 貴女を待つ
 
 
    夢(20)
 
 夢の中で
 僕は又夢を見て
 目覚める
 想念が輝くので
 明日からの人生には
 色彩が付いている
 何事も自分だけでは
 思いもよらない
 でも夢は
 僕の友達だ