今書いている詩(146)

    たろうさんの羽田空港

 たろうさんは大井南の
 パーキングエリアで待機です
 羽田空港に向かう湾岸道路を
 車がビュンビュン通り過ぎます

 羽田空港の誘導路から
 出発する箱 帰ってくる箱
 管制官の思いが聞こえます
 「巨大な箱が飛んでいるんだよ」
 「墜ちないのが不思議だね」

 パイロットも客室アテンダントも
 乗客も荷物も
 この箱の中では運命共同体ですね
 
 愛も不安も夢も希望も苦しみも
 上がったり下がったり
 まるでエレベーターですね
 あなたとわたしの運命と同じですよ

 この箱に染みついた
 悲しみをあなたは感じましたか
 喜びを共にしましたか

 たろうさんも車のパイロットですよ
 乗せる人と運命を共にしてます
 「さあ ぼちぼち出かけましょうかね
  わたしとあなたの羽田空港へ」
 「愛と幸せと希望を迎えにね」