今書いている詩(339)

  たろうさんの不一致

 たろうさんと洋子さんは
 性格不一致な夫婦ですが
 仲良く暮らしてます 
 洋子さんが会わせてくれて
 いるのです

 しかしこの頃 困っています
 温度差不一致夫婦なのです
 たろうさんは寒がりで
 洋子さんは暑がりです

 夜食事の後に
 風が冷たいからと
 リビングのガラスドアを
 閉めようとすると
 洋子さんが前髪を上げて
 「ねえみて汗が出てるでしょう
  触ってみて」とアピールです
 「いいよ」とたろうさん

 たろうさんは下着に長袖
 洋子さんは上着一枚です
 仕方ないのでガラスドアを
 閉めないでもう一枚
 上着を重ねます

 「冬になったらどうするの」
 娘さんと同じことを言います

 「蓑虫になるだけさ 
  今年は冬山用の仕度だ」
 早くもこころは冬です