今書いている詩(335)

   たろうさんのコーヒー

 セミの王様の
 ミンミンゼミ君と
 ツクツク法師君が
 気がついたように
 啼いている
 晩夏に
 単発のプロペラ機が
 急降下する

 秋への傾斜が
 きつ過ぎて
 こころの階段から
 滑り落ちた
 あなた
 サンダルを忘れてますよ

 夜は虫たちの
 大合唱だから
 風もひんやり冷たい
 啼き声もこころに響くね

 あなたの夏の恋
 醒めてませんか
 ホットカルピスで
 温めてみません
 よろしければ
 コーヒーも
 ホットで二つね