今書いている詩(377)

   今書いている詩(377) 「たろうさんの三本鍬(クワ)」

 専業農家でもない
 兼業農家でもない
 たった3坪の菜園を
 季節の変わり目に
 持て余しながら耕します

 僅かばかりの野菜を
 食べたい一心で
 物置で眠っている
 三本鍬君を引っ張り出して
 振るっている

 その一打ち 一打ちが
 ささやかな夢を 生んで行く
 明日に筋肉痛が待っていても
 「失業中だからな」と呟く

 使い古しの軍手を嵌める
 そうしないとわたしの手は柔で
 すぐに豆をこしらえるのだ
 こしらえ上手だったな
 (娘だってこしらえた)

 力仕事は駄目ですよ
 身長178センチ
 体重76キロでも
 ウドの大木です

 三本鍬君は万能ですね
 「いい子だから 明日の
  希望も耕してね」