今書いている詩(385)

  今書いている詩(385) 「たろうさんのコンサート」

 中野サンプラザの入場口を
 チケットを出し通ると
 パンフレットと細いプラスチックの
 棒を配っていた

 パンフレットには
 「人は言う、縁により生まれ、
  縁に終わると…」と書かれていた
 早く着きすぎたので
 この細い棒をいじっていた 光り出した
 隣の人が折っていると光るので
 まねして曲げてみた
 全体がすぐにむらなく 光り出す
 腕にも嵌められるようだ 腕輪にもなる
 わたしのは暖色で 青く光るのもある

 コンサートを中座して帰った 洋子さんが
 「これ里美がお祭りで 欲しい欲しいと言って
  買いすぎて 冷蔵庫で駄目に
  したのと同じじゃない」

 思い出しました 昔スポーツ用品の
 会社にいたとき 晴海の見本市で
 ニチレイスポーツが飾っていたのと
 同じ原理です もう35年も前ですよ

 あの会社も わたしの会社も
 倒産して 今はない 思い出だけです

 「時の流れに 身を任せ…
  今がある(テレサ・テン風に)」