今書いている詩(371)

   「たろうさんの洗濯バサミ」

 ベランダの物干竿の
 洗濯バサミ君
 元気でいるかね
 今年もあとわずか
 二ヶ月半ですよ

 毎日の気温は
 厳しかったかい
 優しかったかい
 いつも必死に
 雨の日も 風の日も
 竿を掴んでいるよね
 洗濯物を吊り下げて

 太陽君に
 照らされ続けて
 暑いとも 寒いとも
 弱音を吐かずに
 気張っているよね

 もっと違った人生が
 なかったのかい
 「だって たろうさん
  選択(洗濯)の方法が
  ないのですよ」