今書いている詩(362) 

  「たろうさんの神保町」

 

 10月4日(火)に高尾警察の前を
 9時30分に出発
 中央道で神田まで行きました
 県先生が古書を売るので
 運転手の役目です

 車の中は暑いほどで
 クーラー入れました
 県先生は珍しいのか
 「此処はどの辺ですか」
 「府中の当りです」
 かみ合わない会話です

 代々木のパーキングで
 トイレ休憩をして
 最初の店の位置を
 カーナビにセット

 最初の店で一冊の本が
 七万5千円で売れることが
 分かりました
 でも二軒とも断られて
 此方に向かう先生の足どりが
 重そうです
 本の入った箱は尚重い

 三軒目の和本の専門店で
 全て売れました
 時間がかかっていたので
 売れたのだろうと思いました
 9万円程になったようです

 「最初はどうなるかと思ったよ
  来て良かった ありがとう」
 昼過ぎて車の中で
 コンビニのおにぎり2個
 食べながらの会話です
 (早く終わって良かった)
 これも研究者の悲哀です

 中央道でビール工場を
 左に見てユーミン
 「中央フリーウエイ」の曲を
 思い浮かべながら八王子へ
 
 「わたしも古本を売る日が
  くるのだろうか」