今書いている詩(373)

   「たろうさんの玄関」

 幸せも 悲しみも
 何処から入ってくるのかな
 こころの中は入りやすいけれど
 玄関からも来るんですよ

 幸せは玄関から去り
 悲しみはリビングのドアからね
 悲しみの出口は
 決められているのです
 玄関ではありません

 娘は玄関から出て行きました
 背中のリュックに
 幸せをいっぱい詰めてね

 ときどき「ただいま」と言いながら
 嬉しそうに帰ってきます
 洋子さんは
 「ただいまではないでしょう」
 苦笑しながら嬉しそうです
 みなさん「今日は」ですよね

 娘が言います
 「ギョウザ出来てるの」