今書いている詩(227)

   たろうさんの雨傘

 ドシャブリの雨の中に
 佇み雨が止むのを
 ひたすら待っているあなた
 傘を貸してあげましょうか
 
 心が重いのですか
 あんなに喜んでいた
 あなたは何処へ
 行ってしまったの

 過ぎてしまった時間
 取り戻せませんね
 希望と絶望が
 神の天秤で
 シーソーゲームを
 していますよ
 
 「待ちなさいね きっとあの人は
  戻って来ますよ きっとですよ」

 雨傘の滴はもう心まで
 濡らしてしまっていますか

 もうすぐ雨も止みますよ
 そうしたら心の雨傘も
 静かに閉じましょうね