今書いている詩(225)

   たろうさんのノート

 「おかあさんぼくの
  書いたあのノート
  何処に行って
  しまったんでしょうね」

 あなたは心のノートに何を
 書き込んでいたのですか

 あの日忘れてきた
 つぶやきですか
 それとも残して
 置きたかった
 ささやきですか

 そのノートの余白に
 届かない初恋の
 思い出がありましたか

 棚の奥で
 カバンの中で
 思い出は
 眠っていませんか

 忘れられているのでは
 ありませんね
 あなたを待っているのです

 希望の言葉で
 埋められる日をね