今書いている詩(439)

たろうさんのカギ穴

 暗闇のカギ穴から
 外をそっと覗く
 明るい世界が
 広がっている
 外からわたしを
 見ることは出来ない

 わたしは安心する
 わたしのいるところは
 小さなカギ穴で
 守られている

 わたしは外界から
 隔絶されているが
 此処にいることは
 誰も気づいていない
 瞬きさえしなければ
 カギ穴とわたしは一体だ

 見るわたしとみられる
 あなたの世界
 いつから立場が
 逆転したのか
 閉じていたこころが開いて
 わたしがカギ穴の闇に
 光が射し込むことに
 気づいたとき

 わたしは歩み寄って
 覗いたときから
 わたしとカギ穴は
 仲間になった

 わたしは喜びを
 押し殺している
 こんな孤独な楽しみはないんだよ
 「時間が涙を流しているね」
 
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