今書いている詩(405)

   今書いている詩(406) 「たろうさんのタンス」

 演歌歌手の大川栄策さんは
 むかし良くタンスを担ぐ
 パフォーマンスをしていたね
 たろうさんのこの情報は古いなぁ~
 吉岡治さんの「さざんかの宿」で
 ビッグになりましたね

 たろうさんの寝ている二階の
 六畳には和タンスと洋服タンスが
 並んでいる 到底担げないです
 あなたは担げます
 (あっ 私は人をかつぐの得意でした)

 金具で止めてあるので倒れることはないですが
 大震災前まではこの上に重い本を
 一杯載せてありました
 恐ろしいですね その下に寝ていたのです
 急いで下ろしましたよ
 タンス君も重かったでしょうね
 上のホコリ君たち 静かでしたね
 たろうさんのように誇りも
 高いのかな 天井でね

 洋服ダンスにはもう着ることがないかも知れない
 背広がギッシリと 間延びしたネクタイと共に
 吊り下がっています
 人形ケースのあるタンスには
 日常の衣類が入ってます
 この引き出しの金具の片方が取れて
 開け閉めのたびに洋子さんに呼ばれます 重いのです

 隣の衣装ダンスには洋子さんの和服があります
 呼ばれないで 眠ってます
 昔は正月に着てました 色っぽかったなぁ~
 義母が仕立てたのです 
 娘は背が高くて着れません
 たぶん加藤君と娘の子たちは
 大きそうだから 受け継がれないでしょうね

 「タンスの肥やし」ですね
 せめてこころの肥やしになりませんかね
 何処の家でもこうなる運命でしょうね

 いつものダジャレです こらえてね
 「和~服が着れない(わ~福がきれない)」