今書いている詩(402)

   今書いている詩(402) 「たろうさんの透明人間」

 ふと考えた 
 もしも 透明人間に 
 なれたらとね
 でも直ぐに気がつきました
 自分の姿が見えないのは
 都合が良いだろうが
 これって悪いことにしか
 使わないでしょう?

 何処までが
 見えないのかな
 裸のままでないと駄目なら
 冬は寒くて困るし
 見えるようになったら
 裸では格好が悪い

 わたしが此処にいると
 言っても 通じない
 鏡にも映らない
 自分が確信できない
 そうだ迷ってる
 霊の世界じゃないかい
 それって 
 孤独の世界なんだよね

 幽体離脱すると
 天井から自分を眺めているという
 死の直後はそんな風だともいう
 わたしは自分で体を触り
 生きているんだと実感できる 
 世界がいいなぁ~
 歳を取るままにね
 生きているのがね

 体を病んでいる人も
 こころが
 軋んでいる人も
 自分の手で体を
 触って ごらん
 つねって ごらん 
 生きているのに
 気がつくよ

 雨の音を 
 木々を揺らす風を
 啼く鳥の囀りを
 愛する家族を
 感じられる 
 生身の自分が
 いいんだよ

 あなたはどんな風に考えますか?
 「あっ 難しいことは まっぴらさんに
  相談しょう~っと」