今書いている詩(315)

   たろうさんのバッタ(信号無視)

 部屋の中は明るい世界
 窓の外は闇です

 バッタ君が
 窓ガラスをスイスイと
 登って行くね
 器用なもんだね

 おいおいわたしが
 裏から見ているよ
 それにしても
 君は不気味に見えるよ

 「わたしはあなたを
  知りませんよ
  無視(虫)ですよ」
 だぶんそのように言うね
 でもわたしは見ているよ
 自己もね

 腹を晒すなんて
 不用心ですよ
 隙ありですね
 心の中まで見られてますよ

 君はわたしを
 どう見てるのかい
 知りたいね
 「バッタの勝手でしょう」
 とたぶん言うね
 (ドリフのように)

 「君は虫(無視)だったよね」