今書いている詩(302) 

   たろうさんのクールネックバンダナ

 涼しい夏で出番がなかった
 娘が汗かきの洋子さんの
 ためにと首に巻くバンダナの
 ような物を買ってくれた
 (ひんやりクールネックバンダナ)

 冷蔵庫で眠っていたが
 八王子の昨日の暑さで
 やっと首に巻きました
 それまでにも数回使いました
 その前は首にタオルを巻いていた
 その姿が却って見苦しかった

 「早く首に巻いたら」
 「なによ わたしが心臓麻痺に
  でもなったらどうするの」
 「いや わたしの蚤の心臓とは
  違うからね」

 首に巻いていたのを外して
 臭いをを嗅いだ洋子さん
 「これ汗臭いわね」
 「それはまだ一度も洗ってないから
  もう汗臭いと思うよ」

 汗かき洋子さんと
 たろうさんの
 明日が立秋になる
 長閑な一日の始まりです
 (ひんやりクールネックバンダナは
  何を考えているでしょうね)