今書いている詩(301)

    たろうさんの女王様

 朝から元気よく鳴いている
 ミンミンゼミは蝉の王様だ

 娘はわたしの女王様で
 嬉しいわたしは召使い
 「女王様 今日のご機嫌
  いかがでしょうか…」
 おどけた口調で言う

 今は家を出て王子様を
 見つけてきた
 その王子様も
 娘の王様になれるだろうか
 尻に敷かれる王様かな

 老人のわたしは
 青年の心をいつまでも
 持ち続けたい
 ただの老人で
 明日を待てない

 ミーン・ミンミンミンミンミー
 (民ーん民ん民ん民ん民ん民-)
 ミンミンゼミ君は与党の
 批判者か 代弁者かな
 どちらでもないか
 民の見方だよね

 カラス君がときどき
 カァーカァーカァー
 (こらこらこら)
 トンビ君がお空で
 ピーヒョロロー
 長閑な夏の終わりの
 土曜日ですよ