今書いている詩(280)

たろうさんのポット

 ボタンをいくら押しても
 ポットのお湯がでません
 音ばかり 空回りです
 誰かさんみたいですね
 朝から困っていました

 コーヒーも お茶も
 飲まないでいました
 仕方ないので
 お昼にはお玉で
 コーヒーとお茶を
 入れてみました

 昼過ぎに洋子さんが
 パートから帰ってきて
 わたしのしてることを
 見ると 笑いながら
 「それいいわね」です

 夕方にポットのスイッチを切って
 「掃除をしてみようか」とたろうさん
 一時間ぐらいして
 コーヒーカップに
 お玉でお湯を入れ
 触ると暑いのに
 「まだ直してくれないの
  中に指を入れたら
  いいんじゃないの」

 コーヒーカップはまだ
 熱くて触れません
 洋子さん触って
 「あらそうだわね」

 皆さん 洋子さんてダーテーな
 とこるもあるひとなのですよ

 今日もまだ お玉の出番です