昔書いていた詩(92) 「インディアン 」

インディアン

 

 

 からすのように 

 

 悲しい色の髪の毛

 

 遠くを見つめる

 

 動かない眼 

 

 灰色の瞳

 

 それらすべてが 

 

 彼らの歴史に

 

 

 

 そして今は支配者の前で 

 

 彼女は歌う

 

 勇者は帰らない 

 

 西の国に行った

 

 白い奴らの神は

 

 ピストルを持ってきた

 

 掠奪するのに 

 

 躊躇わなかった

 

 

 

 悲しいギターの響きと 

 

 音色だ

 

 彼女の歌声は 

 

 消えない

 

 いつまでも力強く語る

 

 

 

 「インディアンは今も生きている」

 

 「滅亡してはいないのです」

 

 「ここにいます」

 

 「インディアンは貧乏です」

 

 彼女は去る

 

 「ここにいます さようなら」

 

 歌声が残った

 

 四つの島の国に