2013-08-30から1日間の記事一覧

昔書いていた詩(75) 「細胞」 「木星」

細胞 時間を消しゴムで 簡単に 消してしまった若者は 彼の細胞の一つ一つから 時間と云う怪物を 葬り去ってしまった 白亜の太陽が 裏町の棺桶部屋に 一条の光線を 差し込こむ朝 眠りから覚めた 若者の視界に 無限の時間が 広がっていた 化石となった腕時計が…

今書いている詩(75) 「たろうくんのゆずの木」

たろうくんのゆずの木 おーい ゆず君 君は12月が近づくと 黄色くなるけれど 恥ずかしがっているのかい 少し照れているのかい たろうくんの家でも 冬至にゆず湯の 習慣だけれど いつも君が実を いっぱいつけるので 知り合いに配っても残って もう毎日ゆず湯…