2013-08-26から1日間の記事一覧

昔書いていた詩(71) 「扉」 「林道」

扉 夜明けの暗闇に 音を忍ばせて 窓を叩くのは誰だ 夕焼けの闇から はろばろとやってきた 客人よ お前の持参した持物を 軒下に置くが良い 街角に音楽があふれ 木陰に若人は集う けれども もう何もない 白茶けた俺の心 銀色に輝く箱 その中に秘められた 黄金…

今書いている詩(71) 「たろうくんのキュウイ」

たろうくんのキュウイ 塩化ビニールで作ったキュウイ棚が 自分の重みで壊れてしまっている 雨に濡れた樹が黒く光ってる 葉は残っていない 採り切れない実だけが残っている 枝は隣の 椿 モクレン 金木犀を 飲み込むように伸びて覆っている 全部切ってしまおう…