2013-06-18から1日間の記事一覧

昔書いていた詩(4)   「夏の終わりに」 「避難小屋」 「眠り」

夏の終わり 山の主の出かけてしまった月 葉っぱの中をうろついていた夏が ナナカマドの茂みに もう一つの季節の足跡を見つける 丸く擦れて 重なって寝ている 石ころの道を 夏中 光の 孫たちは 飛び跳ねていた 熊笹をかき分けて 山男が沈んでいった道を 幾日…

今書いている詩(4) 「たろうくんのニワトリ」

たろうくんのニワトリ 学校から帰ってくると たろうくんをニワトリが出迎えます 足のすねをつつくのです たろうくんはお父さんに 「いつも足をつつかれて痛くて嫌だよ」と 泣きべそをかきながら言いました 次の日にニワトリはいなくなりました たろうくんの…