今書いている詩(457)

 今書いている詩(457) 「たろうさんの水神様」

 川の畔に小さな
 社が建っている
 誰も謂われを知らない
 洪水で溢れる水を
 なだめようとして
 お祭りをしたのだろうか

 むかし 小さな村を
 すべて 流した過去を
 川はもっていた
 それから いつの時代も
 社は眺めていたんだね

 写真をとっている
 わたしをよけて
 車が通り過ぎる
 「空は青いよ 君は危ないね」
 ヘッドライト君が迷惑そうに言う
 黄色のナンバーだよ

 ほとんどが女性の運転
 暇なわたしは横目で見る
 雲がお日様を遮って
 また覗く
 「逆光だな…」