今書いている詩(393)

   今書いている詩(393) 「たろうさんの毛布」

 ダブルの敷布団に
 シングルの羽毛布団の
 上に厚い毛布を掛けて
 寝ています

 この毛布は娘が長い間
 愛用していたものです
 縁のところが寒くて引っ張るので
 上も下も破れています
 これを掛けていると
 娘を思います

 キリストの聖布のようです
 娘早く帰ってこないかなぁ~
 もちろん加藤君も一緒にですよ
 この家で暮らしたいのです
 孫と暮らしたいのです
 夢ですね 叶う夢です

 何時でも高尾駅まで
 送り迎えしますよ
 だから帰ってきて暮らそうね
 孫とめっちゃ遊んであげます 
 おっとまだ生まれていない

 いまの静かな生活が
 なくなってもいいのです
 「希望を繋ぐ毛布
  何時でも返しますよ」