今書いている詩(323)

   たろうさんの和牛(飼育)

 稲わらを食べながら
 和牛が
 もぉ~と啼いた
 かわいいねとなでる
 ブラシをかける

 生産者が
 もぉ~待てないと
 泣く

 もぉ~食べてもいいよぉ~
 とお役人

 神さまなぜ人間は
 草だけで生きられ
 ないんですか
 仙人のように
 霞で生きられないんです

 神さまは何を
 お召し上がりになって
 いるのです
 人間のこころや
 思惑ですか

 屠殺場へ向かう
 和牛の目は
 まだ輝いていますか
 あなたの目はどうですか

 「安心なので 今日から
  オージービーフよ」