今書いている詩(282)

たろうさんのトニックシャンプー

 君をつけて頭を洗うと
 スッキリするね
 トニックシャンプー君

 もう随分詰め替えたね
 あまり髪を洗わない
 わたしだが君で洗うと
 いつも爽快な気分になるよ
 嘘と坊主の頭は結わない
 (洗わない)なんてね

 君はいつもスッキリだから
 心を洗ったらどうかな
 使ってみたいよ

 わたしの心は
 捻くれて酷く
 こんがらがっている
 今更ほぐれない
 タコ糸のようで
 洗えないだろうな

 だけど泡立ちは良いはずだよ
 若いときは西洋かぶれの
 音楽ばかり聴いてたから
 セイタカアワダチソウ
 季節が次にくるから

 「洋子さん あしたこころの
  洗えるシャンプー買って下さい
  一つだけ あのこころの薬局でね」