今書いている詩(178)

   たろうさんの多摩御陵武蔵野陵

 空を見る
 樹木をみる
 誰もいない
 御陵で友と語る

 話し声が
 玉砂利に
 吸い込まれてゆく
 何処までも
 広がる空間に

 御陵の静寂と
 空の青は
 なんでしょうね

 香淳皇后陵の
 石垣で猫が
 居眠りしてる
 
 参拝者がくる
 足跡が先に
 参拝を済ませる
 
 わたしは
 柏手を打つ
 無垢の大鳥居が
 後ろで凝視する
 神も見守っておられる
  
 参道に馬酔木の
 花もたわわな
 卯月の
 昼下がりですね