昔書いていた詩(177)

 

    夢(29)
 
 僕は夢の中で
 暴力団と対決する
 
 昨日見た夢は
 配線をする夢だった
 その他にオシログラフで
 何かを測定していた
 ノコギリ波が二重写しに
 ブラウン管に映し出されていた
 
 
    閉塞
 
 大きな希望も
 小さな不安も
 それぞれに広がる
 僕の身の丈に懸かっている生活と
 僕だけにしか判らない
 現実の時の移り変わりに
 僕は閉じ込められて仕舞いそうだ
 
 
    春
 
 桜の花が散る
 ケヤキの緑が萌える
 春は来た
 娘は保育園で遊び
 僕は家で浪々の日々
 迷うのは42歳の大厄
 春の青空は悲しい