昔書いていた詩(73) 「ノストラダムスの予言 」 「太陽」

   ノストラダムスの予言

 

 

 地球 それは大きな生き物

 

 人々の涙で満ちた海

 

 汗と血潮で彩られた大地

 

 南と北に分かれた心臓が凍り

 

 太古の昔より地球は廻る

 

 悪と善との闘いに

 

 人々を閉じ込めて

 

 行き千万年光年の旅時から

 

 今着いたばかりの隕石が

 

 一片に秘められた願いを燃やして

 

 大気は濃紺に沈む

 

 丸い輪となった雲が

 

 地表ンを包み昼はもう存在しない

 

 煮えたぎるマグマが地底で

 

 音を立てて逆流する

 

 1968年10月人類は永遠に滅んだ

 

 

 

    太陽

 

 

 

 白蝋の大地は続く

 

 振動を伴って

 

 やってきた風が

 

 凝固した牛乳の

 

 蒼い香りを連れて

 

 地上の積載物を

 

 運び去った

 

 独空に唯一人

 

 とり残された太陽が

 

白い恐怖で埋まった

 

 大地をやたらに

 

 照らし続けている