昔書いていた詩(63) 「一日の始まり」 「愛」

   一日の始まり

 

 

 大地に 深い眠りが訪れる

 

 乙女は土に 埋もれ

 

 故郷に帰る

 

 年月は流れ

 

 うたかたの 恋は

 

 コバルト色の 海に 

 

 人知れず 没する

 

 ヤシの実が

 

 浜辺に 漂着する

 

 真珠の雨が ヤシの葉を叩き

 

 新しい 朝の訪れ

 

 もう一日が 始まっている

 

 

 

    愛

 

 

 

 若い世代の 創造主達よ

 

 お前たちの炎で 闇を照らし出せ

 

 この世の 恋人たちの

 

 しっかりと 結ばれた 手と手が

 

 汗ばんだ 手と手の 間に

 

 心と心を 溶け込ませてゆく

 

 貴女の心に 真実の愛の火が ともり

 

 白い肌を ピンク色に 染める時

 

 恋人たちの唇が

 

 無言の 愛を 語り合う