今書いている詩(308)

   たろうさんの迎え火 (祈り)

 仏壇の過去帳
 遠い親戚の戒名まで
 書き込んであるから
 昨晩は迎え火を
 玄関で炊きました

 父母をはじめみんな来て
 寛いでくれているかな
 たろうさんの背中には
 たくさんの人ひとが
 しがみついているから
 重いですかね

 いや 軽いですよ
 肩こりもありません
 わたしの家の
 好きなところに
 寄りかかり
 腰掛けてくださいな

 真言も般若心経も
 祝詞も唱えませんが
 自由にしてね
 送り火は16日です

 朝夕のお膳と
 ロウソクにお線香です
 夜には提灯をつけます
 わたしはズルしてやりません
 (略式ですが 心がこもってます)

 みなさん洋子さんに
 感謝をお願いしますね
 わたしからも「ありがとう」です
 祭りが途絶えないように
 娘によい孫を授けて
 くださいな お願いです

 「では順番に あの世のグチを
  お聴きしますよ」